外に出て一番楽しかったのは本との出会いだ。
時間がたくさんあるから好きなだけ本を読むことができる。
文字は近くに住む時計屋のじいちゃんに教えてもらった。
じいちゃんは文字を教えてくれるだけでなく、たまにお風呂も貸してくれる。やさしくて大好きだ。
ある日、じいちゃんが不思議な感じのする本を貸してくれた。
太陽の国(太陽の国の末裔へ)
ここは太陽の王様が統治する太陽の国だ。
太陽の国の王様はとても優しくて、全ての人たちから尊敬されていた。
そんな太陽の王様よりもえらい存在が一つだけあった。
白い人だ。
白い人は、この世界の真理だと言って王様に天体と数字を使って時間の概念を教えた。
白い人はすべてを王様に伝え終わると、またこの地に戻ってくるまでこの地を守ることを王様に約束させ、2匹のフクロウと新たな旅へと旅立った。
太陽の国の人たちは王様を中心として、白い人の帰りを待ちながら平和に暮らしていた。
王様が何人も変わるぐらい時が過ぎたある時、
太陽の国にフロイスという名前の男が来た。
フロイスは雷のような音とともに、大きな馬に乗っていた。そして肌が白かったので
太陽の国の人たちは白い人が戻って来たと思い、とても喜んだ。
太陽の国の人たちはフロイスを丁重にもてなそうとした。
もちろん王様もフロイスを国で一番立派な広場に迎えた。
歓迎されたフロイスは、太陽の神様に一冊の本を渡した。
王様は本を受け取って、ぺらぺらとめくってみた。
ところが、そこに書いてあったのは王様の知らない文字だった。
太陽の国は全ての情報を白い人から教えてもらった「時間」、つまり数字で表していたからだ。
王様は本に書いてある文字がなんだか気持ち悪くて、思わずその本を投げ捨ててしまった。
それを見たフロイスはとても怒った。
そしてその様子を陰からこっそりと見ていたフロイスの手下たちが王様を雷鳴とともに殺してしまった。
王様が投げ捨てた本は、フロイスたちがとても大切にしていた本だったのだ。
フロイスを怒らせてしまったことで、太陽の国にあった黄金の都はすべて奪われた。
太陽の国の宮殿はすべて崩され、フロイスたちが新しい国を太陽の国の上に作り直した。
太陽の国で白い人を待つ人たちはいなくなった。
文字が読めなかったせいで私たちの太陽の国は崩壊したのだ。
それからしばらくして、理由はわからないが、フロイスたちが急に太陽の国からいなくなった。
私たちは、あの時の本に書いてあったことを知るために、文字を学ぶことを始めた。
あの本には、古くに知恵の実を食べた太陽の神様と、本来それを食べる資格があったはずの月の神様についての話が記されていた。
そして、人類はすべて太陽の神の末裔で、本来存在してはならないとも記されている。
フロイスは、その本に書かれているとおり、
月の神様こそが真の神様であり、
月の神様に知恵の実を届ける方法を探すために世界中を旅していた宗教学者だったのだ。
我々は文字を知ることで気づいた。
フロイスにとって人類は全て敵だったのだ。
我々太陽の直系の種族は最も憎むべき存在だったのかもしれない。あの時も、最初から太陽の国を滅ぼしに来たのかもしれない。
文字を知ることで真実にたどり着いたのだ。
歴史を、意思をつないでいくためためには文字が有効だということに私たちは気づき、この本を書くことにした。
この本を手に取った人たちに私は伝えたい。
どうか、本当の白い人が戻ってくるのを待っていて欲しい。
建物や町、人々、全てが変わってしまったが、数人にしか届かないかもしれないけれども
それまで、どうか私たちの信じたものを共有してくれないだろうか。
そしてまた忘れないでほしい。文字は大切だが、真理は空にあることを。
白い人から教えてもらった天文学こそが世界の真理だ。
白い人にもらったものは捨ててはいけないとじいちゃんは言った。
僕はじいちゃんと約束した。
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