「ミンタ、どうやったら兄ちゃんの言ってた星に行けるんだろうね。」
この質問も、もう何回繰り返しているだろう。
「それより、マルゴット、腹減らないか?」
ミンタは僕の質問を華麗にスルーして、読んでいた本をパタンと閉じながら言った。
「そうだね、そろそろご飯にしよう。ラム、今日は何が食べたい?」
「甘いものが良い」
ラムは笑顔一杯で答えた。
僕たちは食堂に着くと、甘い匂いを探した。
「よし、あの人にしよう」
ミンタは本を置いて、セイレーンの歌声に引き寄せられるように緑の女の人がデザインされた紙袋を持った肌の白い女性に近づいていく。
身振り手振りでその紙袋を欲しいと伝えている。
大抵の人の反応に漏れず、彼女もミンタに袋をくれた。
女の人は大きなリュックサックから紙を取り出し、何かを書いてミンタに差し出した。
ミンタは紙を丁寧に折りたたんでポケットにしまいながら戻ってくると、紙袋を開けた。
中には大きなクッキーが2枚入っていた。
「まだ足りないね。ラム、他には何が食べたい?」
「ハンバーガー」
「わかった。待ってて。」
僕は周りを見渡し、バーガーショップの紙袋を持った年配の男を見つけた。
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