識字率 literacy rate

貧困に対する考え方

識字能力で人生の豊かさを得てほしい

 豊かさとは何か。ハンバーガー1つで泣いて喜べることは幸せなのだろうか。日本に生きているほとんどの私たちは、ハンバーガー1つで涙を流すことはほとんどないだろう。どちらの環境が幸せなのかは本人次第であり、どちらが精神的に豊かなのかも、本質を考えるとわからない。

 しかし、彼らが毎日の食事を得る方法が他にあることを知ったらどうだろうか。そして、その力が自分にもあると知ったらどうだろうか。同じことをするのだろうか。

 そのために必要なのは教育だ。端的に言えば識字能力が大きな力になると考えている。

 文字が読めないことは命に直結する。人間は文字から多くの情報を得ていることや、あらゆるものの詳細は今のところ文字情報として落とし込まれているのが通常だ。文字が読めないということは自分の意見を人に伝える力も低くなってしまう。

 他にも、文字が読めないことで、騙される危険性も高まっていくなど識字率の重要性は挙げればキリがない。

 また、国連が公表しているHDI(人間開発指標)では各国の経済的な豊かさだけでなく、自由度などの総合的な豊かさを表す指標として使用されているが、この指標では大きく3つの要素が重要視されている。その中に識字率は要素として入っていることからも一般に識字能力は人生の豊かさに直結する能力であると言えるだろう。

 MPI(人間貧困指数)でも重要なパラメータとして採用されている このようなことから、私は識字能力を得られれば、あの少年はもっと豊かに、自分の力で人生を送っていけるのではないかと考えるようになった。

MPI(人間貧困指数)でも重要なパラメータとして採用されている

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